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斎場御嶽の拝所、聞得大君と御新下り、そして久高島とのつながり。斎場御嶽を、もう一歩深く知るための場所です。

拝所をめぐる

御嶽の参道は、御門口(うじょうぐち)と呼ばれる入口から始まります。石畳の坂をのぼると、大庫理(うふぐーい)、寄満(ユインチ)と拝所が続きます。大庫理は「大広間」、寄満は「台所」を意味する名で、いずれも首里城のなかの施設と同じ名前がつけられています。寄満は、実際に調理をした場所ではなく、豊かさが寄り満ちることを祈る場であったと解されています。参道のいちばん奥には、三庫理(さんぐーい)があります。三庫理の内側へは、現在、立ち入ることができません。

聞得大君と御新下り

聞得大君(きこえおおきみ)は、琉球王国の最高神女です。王族の女性が就き、王と国の繁栄、五穀豊穣、航海の安全を神に祈りました。その就任の儀礼が「御新下り(おあらおり)」です。首里を発った一行は、南風原や佐敷を経て、知念のこの地へ下りました。御嶽の大庫理で「御名付け」の儀礼を受けると、聞得大君は神と同格になるとされ、そののち、神女たちによる歓びの歌が御嶽に響いたと伝えられています。

久高島・東御廻り

斎場御嶽は、東御廻り(あがりうまーい)と呼ばれる聖地巡拝の道筋のひとつでもあります。かつて国王と聞得大君は、斎場御嶽や久高島を中心に、東の聖地をめぐって祈りを捧げました。東の海に浮かぶ久高島は「神の島」と呼ばれ、御嶽で用いられた聖なる白砂も、この島から運ばれたと伝えられています。久高島は、今も大切に守られている聖域です。遠くから、そっと心を向けていただければと思います。

最終更新 2026年6月29日